ワキガの治療法に、イオン浸透療法(イオントフォレーシス療法)と言うものがあります。この方法は、現在の日本ではあまり浸透していませんが、欧米諸国等では一般的な治療方法として認知されているものです。それでは、このワキガ治療のイオン浸透療法とはどういったものなのでしょうか。まず、治療の流れとしては、特定の部位(手の平、足の裏、脇の下の3箇所のいずれか)を薬剤液に浸し、弱い電流を流す事で発汗を抑えます。汗は、ナトリウムイオンと塩素イオンが移動する事によって生成されています。そこで、薬剤の中に電気を通して水素イオンを作る事で、ナトリウムイオンと塩素イオンが移動しないよう壁を作り、汗の生成を抑えるのです。この治療は、主にエクリン腺から出る99%が水分のサラッとした汗に対して有効ですので、ワキガの臭いの主な原因となっているアポクリン腺からの汗に対しては効果が期待出来ないかもしれません。また、効果が表れるまでに数週間は集中的に治療を行う必要があり、薬剤の持続効果も短い為に、繰り返しての通院が必要となってきます。副作用も治療中にピリピリした弱い痛みを感じたり、痒みや湿疹、皮がむけたりと言ったケースも聞かれます。イオン浸透療法を行っているクリニックもまだ少ないので、もしこの治療法を試してみようと思った場合には、必ずメリット、デメリットをよく調べてからにして下さい。